外務大臣談話
ガザ情勢に関する国連安全保障理事会決議第2735号の採択について(外務大臣談話)
令和6年6月11日
- 6月11日(現地時間10日)、国連安全保障理事会(安保理)において、5月31日に発表された人質の解放や停戦を巡る新たな提案を歓迎し、ハマスにその受け入れを求めるとともに、両当事者に対し無条件かつ遅滞なくその完全履行を求める等の内容の決議第2735号が採択されたことを我が国として歓迎します。両当事者が本決議を誠実に履行し、全ての人質の解放と持続可能な停戦を実現することを強く求めます。
- 我が国は、5月31日にバイデン米大統領が述べた、イスラエルとハマスの間の人質解放や停戦を巡る交渉に関するイニシアティブを強く支持しており、全ての当事者がこの機会を捉え、残る全ての人質の解放と持続可能な停戦の実現に向けて着実に取り組むよう強く求めています。このような基本的な立場に鑑み、我が国は本決議案に賛成票を投じました。
- 我が国として、引き続き、状況改善のために何が現実的なアプローチかとの観点から、関係国への働きかけ等の外交努力を積極的に、粘り強く行っていくとともに、これ以上一般市民の死傷者が出ないよう、全ての当事者に、国際人道法を含む国際法の遵守や今般採択された決議第2735号を始めとする関連の安保理決議に基づき誠実に行動することを求めていく考えです。
(参考)決議の概要
6月10日(現地時間)、国連安保理において、5月31日に発表された人質の解放や停戦を巡る新たな提案を歓迎し、ハマスにその受け入れを求めるとともに、両当事者に対し無条件かつ遅滞なくその完全履行を求める等の内容の米国提案の決議案が採決に付され、決議第2735号として賛成多数で採択された(賛成14(日本を含む)、反対0、棄権1(露))。